台風24号の後のコーヒーの木
だいぶ間が空いたけども台風24号のその後の畑の様子について。
以前の投稿台風24・25号!コーヒーの木への影響はで書いた通り、今年は台風が沖縄に上陸する回数が多く、特に勢力の強かった24号では自分の畑も枝が折れまくったり、根元から折れた木もあり、結構な被害があった。
とはいえ、根元から折れたのは一本だけだし、一番大事にしていた木もなんとか無事だし、ひとまず今年は凌いだなと思っていた。
ところが、
その後、
とんでもないショックなことが起きてしまった。。
24号が過ぎて1週間くらいまでは、風邪で傾いた木を立て直したり、傷んだ葉を剪定するなどして「この程度で済んでよかった」なんて思っていたんだが、2週間経ったあたりから様子が変わっていく。
一番大事にしていた木が元気がなくなりはじめた。
最初は数枚の葉が黄色くなり、そのうち全体的に枯れていく感じ。
実も、その前の週まで艶のあるきれいな緑色だった実が、艶がなくなり乾いた感じに。赤くなる前に茶色くなりはじめ、そのうちカラカラに枯れてしまう。
文章に書くとこんなさらっとした感じになってしまうが、この時はそんなもんではなく、いやな汗かいてどっと疲れが出て気が抜ける感じだった。。
台風が直撃するなか支柱をたてたり、防風ネットで囲いを作ったり、全身びしょ濡れになったことを思い出し、その時の疲れが今来たぜ、みたいに一気に疲れが出てあれはきつかったなー。
というわけで、5年間育ててきたコーヒーの木は今年も大量収穫ならず! くー、つらい。。
枯れはじめた原因は
枯れたことにうじうじしつつも、勿体無いので少しでも原因は知りたい。
それまでも水は欠かしてないし、枯れはじめてからもあげてるのでそこは問題なかったはず。
台風の雨水による塩害も考えたが、直後に相当な量の水をかけたのでそれも違うはず。
見た目には虫は見当たらないのでそれもない。
自分では原因わからなくて悩んでるなか、
組合の先輩たちにも状況を説明すると、
「傾いた木を立て直す際に、
地面の中で根が切れたのではないか」
という意見が。
!!!!
聞いてすぐそれだと感じた。
。。。原因、自分だったのか。
「台風こわい」とか言ってたけど、それはきっかけでしかなく、本当にこわいのは自分の無知だったという。植物への配慮や思いやりが足らんね。 いやーおそろしい。あの時、特になんも考えず幹をぐいっとやってしまった、すこし考えれば、、と悔やんでももう遅い。
コーヒーの木が台風で傾いた場合は
コーヒーの木に限らないけども地面に植えてる木が傾いた場合は、幹を掴んで無理やり直すのではなくて、根っこの周りの土を根っこから剥がさないように立て直すこと。
具体的には、戻す方向側の土をある程度掘り下げて、掘り下がった穴部分に落とすように立て直すとのこと。
そうしていたらきっと枯れなかったんだろう。
学べたけどかなり痛い。。
コーヒーの実が完全に枯れる前に
原因は「根っこを切ってしまった」ということでほぼ合ってる気がするが、そうだとしてもう対処のしようがないというか切れてしまった部分は戻らないので、まずは復活するのを待つしかない。
復活しやすいように葉を落としたり、余計な枝を切り落としたくらい。
その間も、次々に葉は枯れていってしまうし、実も茶色く枯れていってしまう。そのまま全部ただ枯らせてしまうのはもったいない。いま収穫してしまったらどうなりそうかを確認してみた。
まだ赤くなっていない緑色の実をいくつかとって中身を見てみると、パーチメント (いわゆるコーヒー豆になる前の硬い殻が覆われた状態) がすでにある。
パーチメントの中の種子 (いわゆるコーヒー豆の部分) も見てみると、姿が痩せていたり、色が黒くなった不良豆になっているものが多いものの、いくらかの割合でちゃんとコーヒー豆の姿をした種子も取れそうだった。
コーヒー豆がとれればいくらかでもコーヒーが飲めるので、完全に枯れる前の実を一旦全部摘むことにした。
摘んでみると、結構な数のパーチメントと生豆の状態にすることができた。
これならいくらか飲めるし、豆によっては種子として植えても次の苗になりそうなものもある。実際に飲んでみようと思うがそれはまた別の投稿にする。
とにかく、育ててきたコーヒーの実たちを全部枯らしてしまったわけではなく、次に活かせるかたちになったのは良かった。
今年はいよいよ自分で育てたコーヒーをしっかりと飲める年になると思ってたし、周りにもそう話してたがそれは叶わず。残念すぎるが仕方ない。来年こそは叶える。