コーヒーの栽培について

沖縄に台風24・25号直撃!コーヒーの木への影響は

台風というのは、テレビでニュースになってその存在を知った時にはすでに結構近くまで来ている、というものだと思っていた。24号のときも存在を知った時はすでに沖縄にかなり接近していて、風も相当に強くなっていた頃だった。

沖縄に住み、しかも農作物を育てようなんていう立場としては、そんな台風に対する警戒心が薄い状態ではまったくだめだし、というかその想像の上をいく強さの風が毎年何回も吹くということを大前提にして常日頃から準備しておかないと、本当に痛い目にあう。ということの一端を身を以て知った、というのが今回の24・25号の結果でしょう。
今後はもっと前から情報を知れるようにしておかないと。

今年は台風が多い

沖縄でコーヒー栽培を始めて3年。その間で今年が最も台風が直撃した数が多い。そして大きいのが多い。

先日の台風24・25号は日本全体に多くの被害を与えるほど強い台風だったが、畑も家もかなりの被害があった。

家の方は2日ほどの停電。避難するほどではなかったが、家の中でじっと何もできない時間を過ごした。

そして畑は、、

倒れているサガリバナの木
サガリバナの木 (中央の大きい木) も根元から倒れるほどの荒れっぷり。。左がコーヒーの木。
倒れるコーヒーの木
こちらはコーヒーの木。根元から。。

3年目の木も根元から!!!
今年初めて実がついて、これからの木だったんだが。。
つらい。

枝が折れているコーヒーの木
支柱は無事なものの、枝は折れている。

倒れず生き残った木も、枝が折れ葉がめちゃくちゃな状態。何度も枝同士がぶつかったのでしょう。葉も傷だらけ。

コーヒーの実
下においていたコーヒーの実

実も落ちまくった。傷だらけのコーヒーの木の下に実が沢山落ちていて、それを拾ってきた。緑色で未成熟の状態なのでもうどうにも出来ないとは思うが、もったいなくて。。

どんな対策したか

今回、仕事が忙しくてなかなか対策ができなかった。
それでも少しでもと思い、やったことは、

  • 支柱の補強
  • 四方の柱から紐でひっぱって幹を支える
  • 防風ネットを重ねる

仕事を終え、この日は県知事選挙の投票が近かったので期日前投票に行きそこから始めたので、上記の台風対策作業が終わったのが23:30。すでに雨風が相当に強くなっていて全身びしょ濡れできつかった。

台風24・25号の被害まとめ

で、そんな対策してどんな結果だったか。

  • コーヒーの木 1本 完全にダメになった。
  • コーヒーの木 4本 枝が折れまくって結構なダメージ。
  • コーヒーの実 全体の10パーセントくらい?が落ちた
  • コーヒーの実 全体の20パーセントくらい?落ちてはいないが傷んでしまっている。
  • サガリバナの木 1本 倒れた
  • アセロラの木 1本 倒れた

こう見ると結構な被害。
1年かけて育ててきた実が下に落ちまくってるのは見たくない。

そんななか、防風ネットした一番大事な木は、実は落ちたが折れた枝などが少なく対策した甲斐があった。

無事だったコーヒーの木
無事だったコーヒーの木

残ってる実も元気そうではある。

やっぱり支柱が大事

今回の対策の中で一番効果があったのは支柱。

「幹を守る」ってことだと、鉄の支柱で幹を折れさせない倒れさせないというのが大事。
一番被害が少なかった木は鉄の支柱だった。

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あとサガリバナみたいに葉が生い茂ってると倒れやすそう。
実がついてなければ思い切って枝をカッコしてしまった方が生き残れる気がする。
次はこれを試す。

この経験は結構大きい

いつか沖縄の本気の台風をくらうんだと思ってたけど、最初の2年は幸運にもあたらず。

被害の大きかった今回の台風24・25号だが、これを経験できたのはよかった。
本気はどんな事になるのかというのが実感できたので今後の目安になる。

冒頭にも書いたが、「この台風が毎年何回かは来る」ということを前提として、常日頃からの準備が大事、ということですね。。。いやつらい。

後片付け

台風のあとは片付けが大変。
倒れた木を戻したり、傷んだ葉をカットしたり、散乱したものあつめたり。

枝が散乱する台風の後
枝が散乱する台風のあと

少しずつまたきれいになってくのはそそれはそれで楽しい。

あー、早く収穫して次の苗作りたい。とんでもない数に増やして前に進みたい。