養蜂

蜜蝋から天然ハンドクリームを作ってみる 〜蜜蝋づくり編〜

少し前から始めた養蜂にて「無駄巣」が出てきたので、これを利用して蜜蝋を作ろうと思います。

蜜蝋はハンドクリームやリップクリームになったり、いい感じの質感に仕上げる木工用ワックスにしたりと、利用価値の高い天然の素材です。今回は娘と相談してハンドクリームにする予定で考えています。

ということで、今回はまずは無駄巣から蜜蝋に精製するところまでをやっていきます。

方法は、Youtubeで検索して出てきた週末養蜂ちゃんねるの「ダイソー商品で蜜蝋を作ってみた!!【ニホンミツバチ蜜蝋】」という動画を参考にしました。

結果うまくいったので、少量の無駄巣でサクッと蜜蝋を作りたいという方は同じようにやればうまくいくと思います。

蜜蝋を作るための基本的な流れ

蜜蝋の融点はおよそ65度らしく、温める→溶かす→濾す→冷やして固める」というのが蜜蝋を作る基本的な流れになります。

温める方法として、

  • お湯の中に入れる
  • ホットプレートで
  • 蒸す

と、いくつかの方法があるようでしたが、自分は「蒸す」方法を選びました。

「蒸す」作り方のメリット

「蒸す」作り方のメリットは、下記2点です。

  • お湯の中で溶かすよりも、最初からゴミが少ない蜜蝋を作れる
  • 少ない量に適している

今回作る量は少ないので、「少なくきれいに」作りたいと考えました。

準備するもの

カセットコンロ・鍋・蒸し器
漏斗・シリコン型・油こし紙
  • カセットコンロ
  • 鍋 (フタが付いているもの)
  • 蒸し器←【これ重要】
  • 割りばし
  • 湯煎用のガラスの器
  • 油こし紙 ←【これ重要】
  • 漏斗←【これ重要】
  • シリコンの型

上記を準備してください。

カセットコンロ以外はほとんど100均に売っています。【重要】マークを付けた3つも100均に売っていますのでお忘れなく。

なお、一度使うと蜜蝋がこびりついて料理に使いにくくなるので、「蜜蝋専用にしてもいい」ぐらいの気持ちで用意したほうが気が楽です。

蜜蝋づくりの5ステップ

1. 蒸して巣を溶かす

鍋に水を2cm程度いれて、蒸し器をセットし点火。

無駄巣をちぎりちぎり鍋へ投入。

フタを閉めて30秒くらいですぐ溶け始めてきます。

みるみるうちに溶けていきます。

だいぶ体積が少なくなってきました。

蒸し器を持ち上げて見てみると。溶け出している様子がわかりますね。

このぐらいカスっぽくなるまで溶かしました。

この残りカスは取り出し、同じことを3回繰り返しました。

2. 溶けた蜜蝋を冷やして固める

火を止めて冷やします。鍋についた蜜蝋が固まり始めていますね。

鍋を水に浸けて30分ほど冷やすと蜜蝋と水が分離して固まり、蜜蝋部分だけを取り出せました。

3. 固めた蜜蝋を湯煎して再び溶かす

子どもの力でもちぎれるくらいの硬さです。

ちぎりちぎりして用意しておいたガラスの器に入れます。

湯煎して溶かします。

4. 溶けた巣を濾して型に流し込む

完全に液体になったら、油こし紙をセットした漏斗で濾しながら、シリコン型に流し込みます。

ダイソーの油こし紙は、しっかり濾せて、流れ落ちるスピードも早く、そして安いのでおすすめです。

2個分の蜜蝋を流し込み終わりました。

このあとクーラーの効いた部屋で30分ほど冷やしまして、その後冷蔵庫に入れて固めました。

5. 蜜蝋完成!

冷蔵庫で30分ほど冷やして、完全に高まったようなので外してみました。

思ったより綺麗にできています!細かいカスもちゃんと濾過されいるようです。

質感が「上質な蝋」という感じで、いい感じの家具 (持ってれば) に塗ってみたくなります。

マイク・ワゾウスキの顔が潰れているのは、湯煎の「水分」が混ざってしまったのではないかと思います。最後の最後まで流し込むと、最後はこうなる気がします。

まとめ。次は「ハンドクリームづくり」

ということで、蜜蝋づくりは大成功でしょう。

蜜蝋を作るのに大したお金も時間もかかりませんね。

完成した蜜蝋をどう利用するかによって満足度は変わりますが、お気に入りのダイニングテーブルを持っているお父さんなんかにはたまらないんじゃないですかね。塗って磨いてしまくれますよ。

我が家は娘がハンドクリームだと言っているので、これを次は「ハンドクリーム」にしていきます。