沖縄県産コーヒーの可能性を味わってきた

もう1週間以上経ってしまったけども、先週1月21日 (日) 沖縄県宜野座村文化センターがらまんホールでの「やんばるコーヒーワークショップ 〜沖縄県産のコーヒーって美味しいの?〜」というイベントに参加してきた。

その名の通り、沖縄県産のコーヒーが飲めるということでかなり貴重な機会。しかもそのコーヒーは、コーヒーの品質評価の国際審査員の資格を持つCOFFEE Potohotoの山田さんが淹れてくれて、話が聞けるということでとても楽しみにしていた。

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沖縄県産コーヒーの香り

沖縄県産コーヒーを飲むのは実はこれが初めてではなく5回目くらい。過去の4回は沖縄珈琲生産組合会長の宮里さんが淹れてくれたコーヒー。宮里さんも数年前までカフェを営んでいたとのことでプロなのでやはりとても美味しいコーヒーだった。

ただ、宮里さんの場合は「自分で育てた豆」というのが今回とは違いがある。宮里さんが、自ら育てたコーヒーの実を、その特長をよく知った上でいい具合に精製し、乾燥させ焙煎をする。これがとんでもなく良い香りで美味いわけなんだけど、そりゃそうなのかもなって思いもあった。

宮里さんは20年間、沖縄独自の美味しいコーヒーを作ろうと試行錯誤されてきている。そのコーヒーの最新版をいただいてるわけで、宮里さんだから出せる香りっていうのがあるように思う。

今回は生産者と提供者が別という事で、県産コーヒーが県内に流通したという場合に近い。
また、他の国の豆と比較をするので、県産コーヒーの特長が分かりやすいはず。

というわけで、これまでいただいてきた沖縄産コーヒーと違うのか、同じ部分があるのか。それらを確かめたいという考えがあった。

宜野座がらまんホール

宜野座のがらまんホールに来るのは2度目。初回もコーヒー絡みで「Okinawa Coffee Festival in Garaman Hall」というイベントの際。その時も結構な数のお客さんたちが来ていたが今回もたくさんの客でかなりの賑わい。

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コーヒーワークショップだけでなく、全体としては「やんばるの食フェス」というタイトルのイベントで、いろんなお店が出店していたり子供が遊んで楽しいような催しがいくつかあったので家族で楽しめて大助かり。

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出店の中にはpotohotoさんもいて県産コーヒーを販売されていた。コーヒーワークショップで飲めるだろうことはわかっていたけど先に一杯いただいた。

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この時点でちょっと驚いたのは、宮里さんに淹れてもらったコーヒーと香りが似ている。宮里さんよりも焙煎が深いかなーという気はするけど、口に含んだ瞬間の香りが近い。これはなんか沖縄県産独特の香りがあるのか?と期待してしまう。

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ワークショップへ

時間になりワークショップ会場へ。
最初はテイスティングで沖縄県産コーヒーと他の国のスペシャリティコーヒーとの比較から。
カップは全部で5つあって、うち2つが沖縄県産。他3つはフィリピン、台湾、エチオピア。どれがどれかは伏せてあって当ててみようという試み。

コーヒー栽培をしていて、過去に何度も県産コーヒーを味わっている自分としてははずせない。というかついさっきまで飲んでたし。

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そんで、
面白みなくて申し訳ないけど、
当てた。
簡単ではなかったけど確かに同じ香りしてるのが2つあって、その香りは宮里さんの淹れてくれたコーヒーや、ついさっき飲んだ県産コーヒーからも感じたフルーティな香りで、ほかの3つとは違うことがわかった。テイスティング用に浅煎りにしているとのことで香りも際立っていたように思う。
そして何よりも、美味しかったことに安心した。

potohoto山田さんもその意図でのテイスティングによる比較だと明かされていたけども、沖縄県産コーヒーはほかのアジアのスペシャリティコーヒーと比べて遜色ないというくらい美味しくいい香りがしていた。また、もしかすると自分が感じている香りは「沖縄県産のオリジナルの香り」なのか。そんなものがもし出せているんだとしたらそれはものすごいことなのではないか。

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さらに広がる可能性

次は県産コーヒーをエスプレッソで飲んだらどんな味わいになるのかという試み。そのエスプレッソは「手動でエスプレッソを淹れる」という活動をされているMakishi Taitoさんが淹れてくれた。

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手動のエスプレッソマシーンはイギリス製とのこと。豆とお湯をセットしたあと、両脇のバーをゆっくり下ろしていき、下で受けるエスプレッソ用カップに少しづつ落ちていくのを待つ。Makishiさんも参加者もみな集中。

コーヒー豆に含まれる脂肪分は、90度の熱と9気圧の圧力によって乳化しそれが美味しさにつながるとの山田さんの解説。

9気圧ってどんなもんなのかなどと考えながら待つ。圧縮された待ち時間と言いましょうか、そんな集中した雰囲気があった。

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そんで、
いただいたエスプレッソの味わいと香りに驚いた。
フルーティさに、カカオのような鼻に残る香りも加わり、複雑で濃厚な味わい。

そしてさらに、そのエスプレッソに「砂糖」を加えた味にさらなる驚き。香りに明るさが加わって一気に広がる感じ。これがとても美味かった。

つい先日、糸満のカフェMondoorさんにて、エスプレッソに砂糖を加えると香りが広がって美味くなるのを教わっていた。実際美味しいエスプレッソをいただいて帰った。
それを知っている上でも県産エスプレッソにもしっかりと満足感があった。

豆から抽出された複雑な香りに、甘みがなんかの役目を果たすんだろうけども (詳しいことは分からない)、とにかく明るさと広がりと、あとは余韻というか残る感じかな、それらを与え、結果、すごい満足感のコーヒーになる。
いやこれが自分が育てた豆だったらすごいこと。

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ちなみに今回のコーヒー豆は、コーヒー生産組合の岸本さんが運営されている中山コーヒー農園さんの豆。
自分も先日見学させてもらったが、コーヒーの木が元気にたくましく育っていて、実も自分のよりもはるかに大きかった。身近に参考にさせてもらえる方がいるのはありがたい。
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岸本さんのコーヒーの木。実が大きい。

勝手に手応え

山田さん曰く、沖縄県で「ニューワールド1号」と呼ばれている豆はこのエスプレッソに合うだろうと考えているとのこと。また、生産者さんたちの品質向上の努力があり、実際美味しさが上がっていると。その可能性を感じているとのこと。自分が現在育てているのもこのニューワールド1号が主なので、この時「そうか、エスプレッソか」と手応えを感じていた。

自分のコーヒーをまだ一度も飲んだことがないので、どんなものになるのか分かってない手探り状態。そんな中でこんな可能性を実体験できて、確かな話を聞かせてもらえたのはとてもありがたく励みになった。
沖縄県産コーヒーの生産に課題は多くあるものの、生産できたときの「美味さ」は全く問題ないし相当良いとこにいるんではないか。そう思える素晴らしい日になった。

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