コーヒーの栽培について

「コーヒーマスターと巡る大人の遠足 珈琲豆の収穫から焙煎まで in やんばる」に参加してきた!

「コーヒーマスターと巡る大人の遠足 珈琲豆の収穫から焙煎まで in やんばる」というなんとも魅力的なネーミングのイベントに参加してきた。
名護市ネオパークの近くにあるレストランCookhalさんと、ワークショップのときにもお世話になったCoffiee Potohotoさんが主催のイベント。
前回のコーヒーワークショップの時に告知がありその場で申し込んでいた。

ということでタイトルにある「コーヒーマスター」とはPotohotoの山田哲史さん!山田さんの説明を聞かせてもらいながら実の収穫から飲むところまでまるっと沖縄県産コーヒーを楽しもうという、凝縮濃厚企画。最高。

遠足スタート。Cookhal (クックハル) さんに集合

午前10:00、なごアグリパーク内にあるCookhalさんに集合し遠足が開始。1日の流れの説明を受けて、気分が高まる。
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あとで使う焙煎グッズを眺め出発を待つ

遠足出発、農園へ

コーヒーの実の収穫は中山コーヒー園さんでということで、皆で車で向かう。
到着し農園の中に入っていくと、ミカンの木のに囲まれた窪地に生き生きとしたコーヒーの木がびっしりと並ぶ敷地が見える。当然もうこの時点でテンションあがる。実は自分は以前にも見学させてもらったことがあるのだが、相変わらず元気のよい見事なコーヒーの木でため息。

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生き生きとした葉

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幹が太い

収穫!

到着後間もなく、軽く方法を教わって収穫へ。
プラスチックのカップに「あふれるくらい」という量を収穫するべく皆一斉に木々の中に突入。

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一本の枝がいくつにも分かれている

収穫量を増やすために選定で枝分かれさせているため、かなり枝が密集した状態になっている。周りから見ただけでは奥が見えず、奥の方に付いている実を見逃してしまう。

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枝の中に頭を突っ込むと奥の方に真っ赤になった実が

できるだけ濃く赤くなった実を選び摘んでいき、20分程度でコップいっぱいに。

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こんなちょっとの量でもこだわって選ぶと結構時間かかる

精選へ

コップ一杯分の収穫を終えたらCookhalさんへ戻って精製過程へ。
今回は収穫した実を本当にそのまま飲むため、すぐに果肉を取り除いて中から豆を取り出す作業へ。

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右が取り出した豆。左の果肉の近くに置いてあるのは、水に浮いてしまってはじいた分。

ミューシレージ (豆の周りのぬるぬるした部分) を軽く水で洗い流して、ウォッシュドに近い状態に。
これを精米機にかけてパーチメントを脱穀。米用でもちゃんと殻がむけると、話には聞いていたけども実際に体験するのははじめてでこれはかなりうれしかった。

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殻がむけ中から生豆が

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欠けてる豆などはこの時点でいくつかはじいた

乾燥〜焙煎

網に入れてドライヤーにて乾燥。むけたパーチメントを飛ばして生豆だけの状態に。
そしていよいよ焙煎へ!
コーヒー好きとか言ってながら生まれて初めての焙煎。本で読んだだけの知識でまずはやってみた。
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結果は、難しい!当たり前だけどね。そんな最初っからうまくいくことなんてない。
いやー、もっと浅い感じにしたかったんだけども、一気に黒くなった。

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艶もなくイメージしてたのとは違うな。まあいい、今後学んでいこう。

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皆さんそれぞれにいろんな焙煎具合。

そして、飲んでみる!

そしていよいよ飲んでみることに。
まずはドリップで。

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糸満のCafe Mondoor (カフェ モンドア) の生駒さんにアドバイスをもらいながらのドリップ。
今回のタイトル「コーヒーマスターと巡る」にとどまらず、「コーヒーマスターに教わる」ドリップもあり、さらにコーヒーワークショップに引き続きMakishiさんのエスプレッソもありと、やはりとても濃縮な企画でかなりお得だったんじゃないかな。

ドリップは「最高にうまい!」とはいかなかったが、それでもやはり美味しい。収穫後すぐの豆を美味しく焙煎するなんてのは素人には無理なのでこんなもんだろう。
ちなみに生駒さんが自らドリップされていたコーヒーはとても美味しかった。同じ畑の豆なんだけどもね。。今後学んでいこう。。

最後はエスプレッソに

そして最後は、15グラムの豆をMakishiさんに託し、エスプレッソにしていただいた!

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コーヒーワークショップのときは独特な香りが広がったが、今回の自分たちの収穫した豆は酸味が強めに出た。香りも広がっていたし美味かったけども、イメージしたよりは荒々しい感じだったかなー。
自分のコーヒー豆だとどうなるのか。今年の冬、充分に収穫できるようならぜひお願いしてみたい。

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それにしても、さっき収穫した豆をむいて煎ってすぐエスプレッソとして飲めるっていうのがすごい。
世界の生産地でも同じようなことしてるのかは分からないけど、これは生産地ならではの貴重な体験。

遠足終了

「収穫から飲むところまで」と、栽培したあとの全体を経験できたのはとても良かった。各工程を全部アナログの手作業でこなしたのでリアルにイメージできるようになった気がする。

どんな品種をどのように精製するか。どのくらい焙煎して、どのくらいの大きさに挽いて、なにで抽出するか。Makishiさんのエスプレッソもアナログの手作業。各工程、何を選んでどう組合せるかによって香りが変わるはずなので今後いろいろ試さないと。

最近よく感じるのは、沖縄のコーヒー好きの方たちがいろいろ活動されてて、盛り上げていっているという動きがいろんなところであるんだなということ。3年前に栽培しはじめた時はそういう動きがよく見えてなかったけども、県内各所でそれぞれの動きがあって、つながっていたりもする。自分もそんな動きに刺激をもらいながら、同じくコーヒーを盛り上げていく動きに参加していたいなと思う。