コーヒーの栽培について

沖縄に直撃!台風24号の後のコーヒーの木は

沖縄への台風24号の直撃のその後、だいぶ間が空いたけども畑の様子についてを報告します。

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▲すごいたくさん実がついてたね。。

コーヒーの木の被害は一本だと思っていたが

以前の投稿「台風24・25号!コーヒーの木への影響は」で書いた通り、今年は台風が沖縄に上陸する回数が多く、特に勢力の強かった24号では自分の畑も枝が折れまくったり、根元から折れた木もあり、結構な被害があった。

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▲黒いのは支柱にしていた棒。くくっていた紐が切れて根本から折れた。。

とはいえ、根元から折れたのは一本だけだし、一番大事にしていた木もなんとか無事だし、ひとまず今年は凌いだなと思っていた。

ところが、
その後、
とんでもないショックなことが起きてしまった。。

24号が過ぎて1週間くらいまでは、風で傾いた木を立て直したり、傷んだ葉を剪定するなどして「この程度で済んでよかった」なんて思っていたんだが、2週間経ったあたりから様子が変わっていく。
一番大事にしていた木が元気がなくなりはじめた。

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▲まず葉が枯れ、実も次々にしおれていく。。

育ててきた1年が無になり呆然

最初は数枚の葉が黄色くなり、そのうち全体的に枯れていく感じ。
実も、その前の週まで艶のあるきれいな緑色だった実が、どんどん艶がなくなり乾いた感じになっていった。緑色だった実は、赤くならずに茶色くなりはじめ、そのうちカラカラに枯れていった。

文章に書くとこんなさらっとした感じになってしまうが、この時はそんなもんではなく、いやな汗かいてどっと疲れが出て、、、本当に気が抜ける感じだった。。

それまでで最も実が多くなっていたし、この種を植えてたくさん苗を作ろうと考えていたのに。この「1年」がまるっと一瞬で無になる。

そんなことになるのは嫌だったので、前日の晩遅くに、もう台風がすぐそこまで来ている強風の状況で支柱をたてたり、防風ネットで囲いを作ったり、全身びしょ濡れになって対策をしたんだが。。。

枯れていくコーヒーの実を見ながら、前日の晩のことを思い出し、その時の疲れがどっとあふれ出てくるようで、、、あれはきつかったなー。

というわけで、5年間育ててきたコーヒーの木は今年も大量収穫ならず! くー、つらい。。

枯れはじめた原因はなんなのか

枯れたことにうじうじしつつも、勿体無いので少しでも原因は知りたい。

それまでも水は欠かしてないし、枯れはじめてからも水をあげてるのでそこは問題なかったはず。

台風の雨水による塩害も考えたが、台風が去った直後に相当な量の水をかけて洗い流したのでそれも違うはず。

見た目には虫は見当たらないのでそれもない。

自分では原因わからなくて悩んでるなか、
組合の先輩たちにも状況を説明すると、

「傾いた木を立て直す際に、
地面の中で根が切れたのではないか」

という意見が。

!!!!

聞いてすぐそれだと感じた。

。。。原因、自分だったのか。。。

「台風こわい」とか言ってたけど、それはきっかけでしかなく、本当にこわいのは自分の無知だったという。植物への配慮や思いやりが足らんね。 いやーおそろしい。あの時、特になんも考えず幹をぐいっとやってしまった。もうすこし考えれば、、と悔やんでももう遅い。

コーヒーの木が台風で傾いた場合は

コーヒーの木に限らないけども、地面に植えてる木が傾いた場合は幹を掴んで無理やり直すことはやめたほうがいい。

  • 根っこが傾いた方向と逆の、戻す方向側の土を掘り下げていき、掘り下がった穴部分に根っこごと木を落とすように立て直す。
  • 根っこの周りの土が柔らかくなるくらい水をかけて根が切れないようにする

なんてことを注意しながら処置していたらきっと枯れなかったんだろう。
学べたけどね、、、かなり痛い。。

コーヒーの実が完全に枯れる前に

原因は「根っこを切ってしまった」ということでほぼ合ってる気がするが、そうだとしてももう対処のしようがない。切れてしまった部分は戻らないので、まずは復活するのを待つしかない。
復活しやすいように葉を落としたり、余計な枝を切り落としたくらい。

その間も、次々に葉は枯れていってしまうし、実も茶色く枯れていってしまう。そのまま全部ただ枯らせてしまうのはもったいない。いま収穫してしまったらどうなりそうかを確認してみた。

まだ赤くなっていない緑色の実をいくつかとって中身を見てみると、パーチメント (いわゆるコーヒー豆になる前の硬い殻が覆われた状態) がすでにある。

パーチメントの中の種子 (いわゆるコーヒー豆の部分) も見てみると、姿が痩せていたり、色が黒くなった不良豆になっているものが多いものの、いくらかの割合でちゃんとコーヒー豆の姿をした種子も取れそうだった。

コーヒー豆がとれればいくらかでもコーヒーが飲めるので、完全に枯れる前の実を一旦全部摘むことにした。

摘んでみると、結構な数のパーチメントと生豆の状態にすることができた。

パーチメント/生豆/不良豆
▲左から、パーチメント / 生豆 / 不良豆

これならいくらか飲めるし、豆によっては種子として植えても次の苗になりそうなものもある。実際に飲んでみようと思うがそれはまた別の投稿にする。

とにかく、育ててきたコーヒーの実たちを全部枯らしてしまったわけではなく、次に活かせるかたちになったのは良かった。

今年はいよいよ自分で育てたコーヒーをしっかりと飲める年になると思ってたし、周りにもそう話してたがそれは叶わず。残念すぎるが仕方ない。来年こそは叶える。

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▲来年こそは、飲む。