以前の投稿「コーヒーの「美味しさ」ってなんだ?」で書いた通り、美味さの基準を分かるようになるべく、上の投稿ではスペシャリティコーヒーの評価項目を調べた。
コーヒーテイスターズ・フレーヴァーホイール
さらに少し調べると、コーヒーテイスターズ・フレーヴァーホイールというコーヒーの「フレーバー = 香りや風味」についての指標があるとのこと。
SCAAサイトのThe Coffee Taster’s Flavor Wheelページより
SCAA (Specialty Coffee Association of America) というアメリカのスペシャリティコーヒー協会が定めているようで、日本語版をPDFで購入できるらしい。
香りの指標というのはどんなものか
果物やナッツなど、他の食物の何に似てるか?というもの。
コーヒー屋さんで値札のとこに書いてある「チョコレートのような甘み」とか「ベリーのような爽やかさ」とか書いてあるアレ。
ひとつの豆につきひとつの香りということでもなく、そのコーヒーが持つ香りはいくつかの組み合わせで表現されるので、さまざまな特色のあるコーヒーが生まれるというわけ。
コーヒーをひたすら楽しもうとしたんでしょう。「これはあの香りに似てる」「これはあれだ」とかやってるうちに増えたんでしょうね。そうやって深みが生まれていることがまさにコーヒーの魅力。いや楽しい。
どうやってその香りが生まれるのか
本当に香りを調合してその組み合わせのコーヒーができたら楽だが、実際はそんな栽培時にコントロールはできないはず。
栽培時は、実を大きく元気にということがまず気にかかるし、具体的な香りというより果実として甘くしようとするくらいじゃないか。
ワインでもコーヒーでも、土壌や気候などその土地特有のテロワールにより個性が生まれるということになってるが、それをコントロールしてライムの香りを生み出すとか考えにくい。
正直、結論としては偶然の産物というか、そこで育てたら結果的にライムの香りが含まれてたってことでなかろうか。
栽培時に香りをコントロールできたらすごいことだけども、それができたとしても誰にも教えないなおれは。
自分が育てたのを初めて焙煎した時の豆。ナッツの香りはしなかったが、かすかな爽やかさがあった。
偶然なのに、香りはいろいろある
にしても細かい。
「柑橘系」で済まさず、オレンジ、グレープフルーツ、ライムってレベルでの違い。
ここに全部書くのは大変なので書かないけど10のカテゴリーがあって全部で137種類あるらしい。細かい。
たしかにライムっぽいという香りを判別できるのは楽しそう。現在は「なんかスパイシーだな」とか「果物のような爽やかさがあるな」くらいの感覚か。
細かく、かついくつかの組み合わせで分かるってのはなかなか難しそう。
竹の近くで育てるとどんな香りになるか。若々しい青さが生まれるかな。
違いがわかるから特別
スペシャリティコーヒー協会としては、そういう各コーヒーの「違い」を定義していくことで、どのようにスペシャルなのかを評価しやすくしたってことでしょうか。
世界のさまざまな生産農家の各コーヒーが持つ個性を、どのように評価したら表現できるかを、何度も何度も飲んで決めていったんでしょう。
そンなわずかな違いを楽しんでいるという世界があるってことを知るだけでも奥深く感じる。
正直、わずかな違いを判別できる自信はないがそういう細かさだということは分かった。
自分のコーヒーはどんな香りがするのか
自分の栽培したコーヒーには果たしてどんな香りがあるのか。それを今年の収穫ではいよいよ知ることができる、と思ってたんだがどうなるか。
台風24号で相当の数の実が落ちてしまったので、今年も全て苗にするか、20〜30杯くらいは飲めるようにするか。悩む。ナッツのような香りとオレンジっぽい香りがするといいんだが。分かる日はいつになるかなー。