沖縄にある「コーヒー農園」について知りたいという方もいると思うので、自分が知っていたり予想される範囲で情報をお伝えします。
沖縄では実は数十年前からコーヒーの木を育てている方が多数います。そのうちの何軒かは収穫したコーヒーの実をコーヒー豆として販売している方もいますし、それを飲んだりすることもできます。コーヒー生産地として有名な海外のコーヒー農園のように大規模な生産には至っていませんが「日本国産のコーヒー」を飲める機会は増えてきています。
沖縄には「コーヒー農園」がどのくらいあるのか
沖縄にてコーヒーを育てている人や農家は、2021年現在40〜50件くらい と予想しています。そのうち、収穫したコーヒーの実を実際に販売している方は8〜10件程度じゃないかと思います (2021年現在)。オンライン販売している方もいくつか検索で見つかります。
安田珈琲 | ADA FARM
http://farmthefuture.jp/ada-coffee/
自社農園について | 沖縄のコーヒー豆専門企業『沖縄セラードコーヒー公式サイト』
https://okinawa-cerrado-cc.jp/farm-agaribaru/
知っている方も多いと思いますが、サッカー元日本代表の高原直泰さんが沖縄SV (エス・ファウ) というサッカーチームを運営する傍ら、農業でも地域に貢献しようとコーヒーの栽培事業も取り組まれていますね。
沖縄SV(OSV) | ニュース
https://www.okinawasv.com/news/detail/id/506/
このように沖縄ではじわじわと「コーヒーの栽培」が広がりつつあり、将来的な特産品としての可能性に注目が集まってきています。
どのくらい生産されているのか
前述の高原さんの畑ではコーヒーの木10,000本を目標にしているという話があったりしますが、沖縄では基本的に広い畑や山の斜面が少ないため、1軒の農家で栽培できるコーヒーの本数はおよそ数100本〜数1,000本程度が平均的になるんじゃないかと予想しています。収穫できるコーヒー豆がコーヒーの木1本あたり400g程度だとすると、農家1軒の収穫量は年間で40kg〜400kg程度が平均になるのではないかと。少ないですね。
販売している農家が10軒あるとしたら、現在は沖縄全体でも400kgから〜4,000kgしか販売できていないということです。栽培する農家が増えていかないと入手しづらい状況が続きそうです。
購入したり、飲むことができるの?
飲む機会は多くないですが、時期によって飲むことができます。前述したとおりオンライン販売しているコーヒー農家さんのホームページから購入するというのが最も有力な手段でしょうか。
毎年10月〜3月くらいが収穫時期なので、およそその時期に精製した豆を販売されるはずです。実際には毎年の収穫状況によって変わると思うので、各ホームページでこまめにチェックされるとよいと思います。
もう一つの方法としては「農園が経営しているカフェ」で提供されている場合があり、これまたホームページでチェックしていただき、どの時期に来店すると沖縄産のコーヒーが飲めるかを確認してから行かれるとよいと思います。このパターンは沖縄に行く必要がありますが、生産地でコーヒーを飲む機会はなかなかないのでコーヒー好きな方には素敵な体験ではないでしょうか。
働いたりできるのか?
コーヒー農園で働くことを希望される方もいらっしゃるようですね。
ただ、おそらくですが沖縄のコーヒー農園で人を雇えるほど儲かっている農家はないと思うので、従業員として働くのは難しいと思われます。コーヒー農園で作業を手伝うだけであれば可能かもしれませんが、これまた個別に連絡し交渉することになりそうです。
収穫体験
さきほどの「生産地でコーヒーを飲む」というのも素敵な体験ですが、こちらは「コーヒーの実を自分で摘んで、その摘んだ実を自分で焙煎して飲む」というさらに貴重な話で、下記のような体験ツアー商品として販売されていたりします。
又吉コーヒー園で「体験する」
https://www.matayoshicoffee.jp/experience.html
イチゴ狩りやリンゴ狩りなど「産地で収穫してそのまま食べる」というのと同じですね。コーヒー狩りです。
一度体験するとその「新鮮な香り」に驚かれると思います。普段から各国のスペシャルティコーヒーを楽しまれているようなコーヒーファンの方は一度体験されるとよいのではないでしょうか。
まとめ
沖縄ではコーヒー栽培がじわじわと広がりつつあります。ただしその生産量は少なく、まだ貴重で飲む機会もそう多くはないですが、実際に沖縄に行けばそれなりに飲む機会があり、とくに「収穫体験」はコーヒー好きな方にはおすすめです。